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2006年6月19日 (月)

東 豊先生インタビュー

Higashi_2 久しぶりに「家族心理.com」を更新しました。今日の目玉は神戸松蔭女子学院大学・大学院教授の東 豊先生のインタビューです。先日、インタビューさせていただいた同大学の坂本真佐哉先生や長崎純心大学教授の児島達美先生も東先生について言及されていらっしゃいました。

更新をしながらインタビューを読んでいたのですが、家族療法における行動療法、精神分析の実践(介入方法)についてのコメントがとても面白かったですね(以下、引用)。

家族療法と行動療法、精神分析

 僕が最初に心理療法として学ぶことになった行動療法も観察可能なものを扱っているので、もちろん性にあっています。実際の治療ではよく使いますね。家族療法の中で使うわけです。家族療法ではコミュニケーションのパターンを変えるのですが、つまり「関係」を変えるわけですが、その手段として行動療法をしばしば利用します。でももちろん、多様な相手に会わせるため、材料はたくさんあればあるほど良いですよ。家族療法の目的に沿って、ここは外在化を使おう、ここは系統的脱感作法を使おう、ここは夢解釈を使おう、そういう風に材料は使い分けで来たら理想的ですね。その中でも行動療法関連の技法は僕のお気に入りではありますが、精神分析的な知識は弱いので、こちらはもっと勉強しなければならないなと思いますね。サッカーの好きな人と友だちになるにはサッカーの話をするし、野球の好きな人と友だちになるには野球の話をする。それと同じことです。だから、「野球かサッカーか」というレベルでは、たとえば「行動療法か精神分析か」という、材料の使い分けをしたいところです。しかしその材料を使う目的はあくまで「関係の変化」。だから家族療法家の行う行動療法はたとえば再条件づけのためではなく、その使用により「関係」を動かすため。精神分析的介入も同様。家族療法家が行うそれらの治療は表面上似ていても、純粋な行動療法家や精神分析家が行っているものとはその哲学において全然違っているわけです。これは非常に大事なことです。「先生はどのようなケースに家族療法を行い、どのようなケースには行動療法を行いますか?」という愚問がなくなることを祈っています。

家族療法における行動療法、精神分析の目的は、あくまっでコミュニケーションにおける「関係」を変化させるためであること。

この記述に家族療法の柔軟性がとてもよく表されていますね。

他にも非常に示唆に富むコメントをしてくださっているので、ぜひご覧ください!

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コメント

文章だけでもこれだけ面白いのに、非言語情報が加わった、ナマ東先生の迫力といったら・・・。とにかく、楽しませていただいたインタビューでした。ビデオをまわしておきたいくらいでしたが、これは役得ということで。。東先生、本当にありがとうございました。

投稿: 花田里欧子 | 2006年6月19日 (月) 20時01分

今日院生の友人から面白いとの感想を頂きました!僕もナマ東先生の迫力を体感したかったです。とても示唆に富むインタビューなので多くの方に観ていただきたいですね!

投稿: green | 2006年6月20日 (火) 00時20分

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