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2006年11月21日 (火)

技法以前

Kokoro83_1 昨日は、僕の大好きな家族療法の講義で、テーマは「解決志向アプローチ(SFA)」でした。ご存知の通りSFAには、ミラクルクエスチョン、スケーリングクエスチョン、サバイバルクエスチョンなどの興味深い独特な質問技法があり、発表者も聞き手も「やっぱりSFAって面白いよね」などと和気藹々と笑いの絶えない講義になりました。

家族療法/ブリーフセラピーを学んでいると、その斬新な考え方や魔法のような技法による治療効果に魅了され、ついつい「家族療法/ブリーフセラピー万歳」のような思考パターンに陥りがちですが(僕もそうでしたが)、技法が入り、短期に問題が解消するのも、その前段階である「ジョイニング」に大部分が拠っていることは言うまでもないでしょう。

さて、この「ジョイニング」とはロジャーズがいう「受容・共感」とどのような関係があるのでしょうか。

『こころの科学83p82-88』<支持としてのジョイニング>にて。

東先生はジョイニングを「治療期間中に見られるセラピストの来談者への波長合わせ」と定義しています。加えて、「ラポールはあってもなくても、どちらでも良い」としています。つまり、「従来から議論されてきた(いわゆる深い)治療者-患者関係のあり方が患者に変化をもたらせる要件であるとは考えていないということである」としています。

さらに、「セラピストが来談者に影響力を持てる立場をキープできているかどうかといったことに尽きる」、「対象者が<支持された>と感じるかがどうかがポイントである」と述べています。

いかにも家族療法っぽい視点ですね~。さっぱりしているというか、ドライというか(笑)。そして僕はここに一つの疑問を持ったわけです。

「では、本当に受容・共感って必要ないの?」と。

そんな疑問に、先生は以下のように答えてくださっています。

ジョイニング最大のコツは「既存のものを問題視し、変えるべきもの・排除すべきものとして扱うのではなく、それを肯定し、受け入れ、支持することで利用可能な資源として扱うことであり、決して単なるテクニックとして記述すべきではない」と。

そして、その背景にあるものとして「受容・共感・支持の精神が欠かせない」としています。

う~む。分かりやすくて納得できますね。僕の疑問に見事に答えてくださっています。

最後に

「家族療法家(すべての精神療法)を志す若い人が、決して技法に走らず、豊かな人間知を身につけることに、まず精進されることを切に願う」

読んでいて思わず頷いてしまいました。当たり前のように思えて意外に見落としてしまっている面かもしれませんね。

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